トピックス Topics
こんにちは！ドライバーラボへようこそ。第2回となる今回は、運送会社の生命線である**「車両メンテナンス管理」**をテーマにお話しします。
「メンテナンスなんてドライバー任せでいいんじゃない？」と思われがちですが、実はここには大きな落とし穴があります。
1. なぜメンテナンス管理が必要なのか？
私たちの商売道具であるトラックは、1台数百万から1千万円以上する高級車です。そのトラックが故障で動けなくなると、仕事そのものがストップしてしまいます。
そこで重要になるのが、日頃の車両メンテナンスです。小さな故障の兆候を早期に発見することで、修理費用を大幅に削減し、長期的にコストを抑えることができます。
2. 運用失敗から学んだこと：管理の落とし穴
以前はドライバーの自主性に任せていたメンテナンスですが、個人差が大きく、車両の状態にバラつきがありました。
- チェック項目の見落とし：点検項目が不十分だったため、車体のへこみやサビ、さらには穴が開いているといった重大な損傷が見過ごされていました。
- 「ジグ」の紛失：年間数十万円分の道具（ジグ）が紛失するという問題も発生。誰が持ち出したのか、どこで忘れたのかが分からず、備品管理ができていませんでした。
- ワイヤーの劣化：ウインチのワイヤーの巻き方が不適切だと、ワイヤーが変形し、本体にまでダメージが及ぶことがありました。
3. 失敗を乗り越えた！今の運用方法と驚きの効果
これらの課題を解決するため、私たちは独自のメンテナンス管理システムを導入しました。
- 写真による徹底管理：スマートフォンで100枚以上の写真を撮影し、車体の360度すべてを記録します。これにより、傷や汚れを「ごまかす」ことができなくなりました。
- 項目別の詳細な点数評価：クレーン、ウインチ、ジグ、車内の清潔さなど、項目ごとに100点満点で評価。点数が自動で集計され、ランキング化されるため、ドライバーは自身の状態を客観的に把握できます。
- 早期発見・早期対応：日頃から細かくチェックすることで、ワイヤーのほつれや部品のわずかな異変を早期に発見・報告できるようになりました。
- コストの大幅削減：この管理を導入した結果、車検や3ヶ月点検時の修理費用が大幅に削減されました。また、紛失していたジグもほとんどなくなりました。
4. メンテンス管理はドライバーの意識を変える
このシステムは、ドライバーのモチベーションを大きく向上させました。
- 愛着がわく：日頃から手入れをすることで、車への愛着がわき、自主的にきれいにしようという意識が生まれます。
- 競争意識が生まれる：ベテランと新人に関わらず、頑張れば誰もが上位を狙えるランキングなので、全員が楽しく取り組めます。
- 給与への還元：メンテナンスにかかる時間も売上ポイントになるため、清掃や点検が直接給与に反映される仕組みになっています。
5. まとめ：会社とドライバー、双方にメリットを
この車両メンテナンス管理は、単なるルールではありません。会社にとってはコスト削減と車両の資産価値維持に、ドライバーにとっては安全性の向上とモチベーションアップにつながる、まさに「全員がハッピー」になれる取り組みです。
もし、あなたの会社で修繕費の増加に悩んでいるなら、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
またYOUTUBE有料メンバーシップではたった290円でより詳しく解説しています！是非ご覧ください